S601 エアーサスの分解整備

S601の最大の特徴である「空を行くような乗り心地」はエアーサスが
 完璧に機能してなせる技である。しかし、ダイヤフラムは時間と共に劣化し、
 いずれ空気漏れが発生する。修理が出来ないため新しいダイアフラムに交換する。
     自分で交換する時は以下を参考にしていただきたい。

1.車体から取卸す ★フレームには8mmボルト4本で、エンジン側は10mmボルトで取り付いている。このボルトの ナットには割ピンが入っているので気を付けて旨く外さないと後で大変苦労することとなる。
★エアー量を示す指針(下図 #16)を真っ先に外すこと。
★フレームまたはステップの下にジャッキまたは材木片などを入れ、後輪を浮かした後それぞれのボルトを外す。
2.分解する−1 ★分解に当たっては組み立てるときのことを考えてそれぞれの部品の状況を良く 覚えておく必要がある。
★ダイヤフラムの空気を抜いた後、イラストを参考に各部品を確認しながら分解する。
★6mmボルト5本(# 14) を外すとダイヤフラムを引き抜くことが出来る。外筒とダイヤフラムが固着している 場合があるが竹のへら等で分離させながらダイヤフラムを引き抜く。
拡大イラストは左図をクリック。
3.分解する−2 ★6mm,8mmのボルトは現在の規格と同じピッチの ため錆等により劣化がひどいときは交換する。
★ダイヤフラムを作動筒(#8)から外すとき、ストッパーボルト(#5)を緩めるが、この時エンジン側の ブッシングを直接バイスで挟むと変形するので「組み込み−1」の写真の様に鉄の棒をバイスで挟み、これに通して外すこと。
★外筒の内側は錆がひどいのでサンドペーパーなどで丁寧に除去する。
4.部品の整備 ★ダイヤフラムはタイヤと同じ材質のため油成分は禁物である。 ガソリン、オイル、グリースなどが付着したときはすぐに洗剤で除去する。
★作動筒、外筒、ボルトなどはユニクロ鍍金、指針はクローム鍍金 されているので再鍍金をすると気分が良い。
★組立は分解の逆順でやれば良い。
5.組み込み−1 ★ストッパーボルトの締め付けは前述の通りブッシングに力が掛からないようにする。
★ボルトは少し締めたところでダイヤフラムの向きを合わす必要がある。
6.組み込み−2 ★ダイヤフラムの外側に付いている縦の線は車両の進行方向に 向くようにする。また、5本の6mmボルトのどれか1本がこの線上にくるように合わせる。この整合は重要で、ずれの角度は ±1°以内にする。
★ストッパーボルトを 4.2±0.4Kg/m で締め付ける。
7.気密試験 ★ブラケット(# 3)及びカバープレート(#2)を5本のボルトで締め付ける。(0.9±0.07Kg/m)。
★エアーバルブを取付けて 3.0Kg まで空気を入れる。(4.0Kg 以上入れることは危険)
★水中でダイヤフラム外壁、上下取付部、バルブ、溶接部などから空気漏れが無いか点検する。
8.組み込み−3 ★気密試験が終われば空気を抜き、5本のボルトは一度取り外す。
★ダイヤフラムの周り、外筒の内側に台所用洗剤をたっぷり塗る。
★ダイヤフラムを筒の中に入れ「空気ばね」表示が車両の左側に来るよう5本のネジ穴を合わせて均等に 0.9±0.07Kg/m で締め付ける。
9.組み込み−4 ★エンジン側のブッシングの摩耗を確認する。段付きで摩耗している場合はインナー、アウター を交換する必要がある。
★整備が完了すると気分が良い、本当に空を行くのだろうか???
10.車体への取付 ★「空気ばね」のスティッカーを張り付けて完成。
★エアーバルブは車体後方に向くように取り付ける。
こんなものもあるよ!!



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