S601型車 燃料計の修理−− フロートの製作
S601 シリーズの燃料計は構造が難しく、フロートが腐食しているものが多い。 フロートが製作出来れば燃料計も生き返るので挑戦してみる。
1.S601 の 燃料計 ★S601 燃料計は最上部の指示器、らせん状の板、フロート、外筒、底部からなっている。
★いずれも変形しやすく分解には最新の注意が必要である。![]()
2.フロートはこんなもの ★直径22mm、長さ38mmの黄銅の薄板を半田付けしたもので中央にV型の切り込みがある。 ★見た目は綺麗で製作も簡単に見えるがいくつかの失敗作もある。
3.天、地、円盤をつくる ★0.3 mm 厚の黄銅板(久宝金属製作所)品番M560 を使う。
★直径22mmの円盤を2枚切り抜く。
★A の中心に 2.4 mm、B の中心に 4.0 mmの穴を開け写真のように切り込む。
★A 板には写真のように 0.5 〜 0.8 mm の空気穴を開けておく。
4.外板の切り取り ★0.1 mm 厚の黄銅板を 40 X 75 mm に切る。裏に粘着剤のついてないものがいいが、入手できなかったので粘着剤付(久宝金属製作所 品番 9660)を購入しシンナーで取り除いた。
5.V 型板の製作 ★0.3 mm 厚、大きさ 40 X 40 mm の黄銅板を切り抜く。3項で作った 天、地、円盤と同じ材料。
★V 型板を整形するには写真の様な治具を作る必要がある。製作が無理な場合は応用できるものを探す。
6.半田付けをする ★天、地板を V型板に半田付けする。半田の量を出来るだけ少なくし重くならないように注意する
★外板は前もってカール状に巻いておき写真を参考に、片方をまず半田付けし全周に巻く様にして天板の周辺を付けていく。
★地番も同じように半田付けする。
7.半田付けをする ー 2 ★黄銅板の合わせ面を全て半田付けしたあと、余分な半田は除去し量を少なくする。
★シンナー等でやにを除去したあとルーペで不完全な部分がないかよく調べておく。
8.空気穴を閉じる ★小さな容器に冷水を入れる。夏なら氷を入れ冷やす。
★半田の熱でフロート内部の空気の膨張を防ぐため、中央の空気穴を上にしてこの冷水につける。穴から水が入らない程度にする。
★手際よく半田付けして穴を塞ぐ。半田鏝を長くつけると空気が膨張して出てくるので素早くつけるのがコツ。
9.空気漏れの点検 ★容器の中身を50℃のお湯に換える。
★フロートを全部浸けて気泡が出ないことを確かめる。
10.出来上がり ★今回の製作は重さが 10.5g になったが 9.0g 以下を目標にしたい。
★製作に要した時間は5時間程度、慣れれば4時間位で出来そう。